Salesforce Winter’23の主な新機能を確認してみる

winter23_new メジャーアップデート/資格試験

2022年8月現在、Winter’23はリリースノートさえまだ発表されてないですが先日取得したプレリリース環境で主な新機能挙動を確認してみます。Datatableについては先日別記事で記載しています。

 

ちなみにWinter’23は下記スケジュールで本番リリースに向かうようなので楽しみですね。

・8/11(木)プレリリース組織サインアップ開始

・8/17(水)英語版リリースノートの公開 

・8/25(木)Sandboxプレビューインスタンスで有効なSandboxの準備期限

・8/26(金)Sandboxプレビューの開始

・10/16(日)本番リリース

ワークフロールールの新規作成が不可に

ワークフロールールの「新規ルール」ボタンを押す事はできますが、作成画面には遷移せず「Flow Builderで試しますか?」というポップアップ表示になりました。予定通りワークフロールールは新規作成終了し、次のメジャーアップデートではプロセスビルダーも新規作成終了となるのでしょうか。

 

 

フロー:関連レコードの一括更新が可能に

レコードトリガーフローでは「レコードの更新」要素で更新対象レコードを指定する箇所で”Update records related to the 取引先 record that triggered the flow”という選択肢が新設されました。プロセスビルダーでは類似機能がありましたフローにも追加されます。

 

 

簡単にポイントを見ていきます。今回はレコードトリガーフローの開始要素で、「取引先」を選択しているという設定です。

今回開始要素でトリガーとなるオブジェクトは取引先を選択しているため、「Select Related Records」では取引先に関連するどのオブジェクトを今回の更新対象にするか指定します。取引先にぶら下がるものなので取引先責任者、商談、ケースなどが選択肢になります。ここでは取引先責任者(Contacts)を選択します。

他に「検索条件を設定」ではいつも通り、更新対象を更に絞込みます。取引先責任者の中でも部署項目に”営業”と入力されているレコードだけという設定にしてみます。

今まではまず全取引先責任者を検索し、その取引先項目にフロートリガーの取引先が指定されている取引先責任者のみを抽出する必要がありましたが、この機能を使用すればワンステップ省略できるようです。

 

 

フロー:ルックアップコンポーネントで複数レコード選択が可能に

今までも画面フローのコンポーネントには下記のように「ルックアップ」はありましたが、同時に複数のレコードを選択できるようになりました。

ルックアップコンポーネントの設定で「オブジェクト API 参照名」をContactに、「項目 API 参照名」をAccountIdにして試してみます。取引先責任者にある取引先という参照項目を入力項目としてフローに表示するシンプルなものです。

 

 

ちなみに上記の「Record ID Collection」という設定項目はテキストコレクション変数が指定可能なようで、設定すると画面フローが表示されたタイミングで指定したレコードがデフォルト選択済み状態となるようです。

Lightningページに配置してみると、「Record ID Collection」で指定した1レコードがデフォルト選択済みとなりました。

その後検索ボックスで取引先を追加指定すると複数レコードを同時選択できました。ここで選択したレコードはフロー内の後続処理で使用できるようです。

 

 

フロー:演算子にInとNot Inが追加に

データの更新、データの取得、データの削除要素にて演算子InとNot Inが使用できるようになったようです。

ループ内のクエリ発行を避けられるなど便利な機能になりそうです。

 

 

動的フォームが一部の標準オブジェクトで使用可能に

ページレイアウトではなくLightningページに直接項目を配置できる、いわゆる動的フォームは今まで標準オブジェクトでは使用できませんでした。

Winter’23では取引先、取引先責任者、商談で使用できるようです。ただ全標準オブジェクトではなくケースや商談、契約などは使用できないように見えます。

 

 

その他拡張ドメイン

その他にも拡張ドメインの自動有効化がSandboxはWinter’23、本番環境はSpring’23で予定されているので準備が必要ですね。

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