Salesforce 認定 Data Cloud コンサルタント資格に合格できたので受験時のメモを残しておきます。
Spring’24での試験受験でした。
DataCloudは2023年に発表された旧CDP製品です。
Salesforceでは生成AI製品が続々発表されていますが、Data Cloudと組み合わせることでより効果を発揮します。Data Cloudは注目製品ですので是非キャッチアップしておきたいところです。
前提:筆者のスキル/学習方法
Salesforce認定資格を8つほど保持。DataCloudは全く触ったことがなく1から学習しました。
・学習時間:合計で40時間ほどでした。
・学習方法:公式の試験Trailmixを中心に繰り返し学習し、公式各ヘルプサイトを注意深く読み込んでいきました。Salesforceパートナー企業にはDev環境が公開されているので実際の機能を触りながら理解を深めました。
試験範囲は公式ガイドを確認しましょう。
内容: 多肢選択方式の 60 問
試験の所要時間: 105 分
合格点: 62%
となっており、他のコンサルタント試験と同じような基準になっています。
出題傾向
・SalesCloudやServiceCloudコンサルタント試験では、平均して各問3~4行の長い文章を読み回答する形でしたが、DataCloudコンサルタント試験では同じコンサルタント試験でも比較的文章が短い印象でした。各問平均1~2行の長さで3行以上の問題は数えるほどでした。
・DataCloudはAmazon S3やGoogle Cloud Storageなどの外部ストレージとの連携が可能です。S3からは数問出題されました。それ以外の外部ストレージはあまり出題されないかもしれません。
・MarketingCoud系の単語(データエクステンション≒オブジェクト、オーディエンス≒購読者の集団 等)や考え方が一部登場するため、事前知識がある方は頭に入ってきやすい部分はあります。これは一部のため経験が無い方でも大差は無さそうです。
MarketingCoudアドミニストレーター試験は下記で確認ください。
特に意識したいキーワード
下記ワードは抑えておいた方がいいかもしれません。意味や実際の使い方、注意点などを公式ドキュメントで確認しておきましょう。
また公式ドキュメント内の各[注意][警告][例][メモ]部分などは特に出題されやすいように感じたため読み飛ばさないようにしましょう。
・値の提案
・忘れられる権利、同意API
・DMOやDSOなどを削除した際の影響
・S3
・セグメントの一時停止
・ネストされたセグメント
・セグメントと計算済みインサイトを比較した際の各メリットデメリット
・セグメントメンバーシップデータモデルオブジェクト
・統合率
サンプル問題
試験に出題される問題のイメージを記載します。あくまでイメージであり実際の問題とは異なりますが参考としてください。
Q1:顧客が自分の個人データをマーケティングで使用しないよう希望する場合、重要な考慮事項はどれでしょうか。
a.統合個人プロファイルにのみ処理制限フラグを適用する
b.同意APIを使用して、個人プロファイルと統合個人プロファイルの処理制限リクエストを送信する
c.排他的に処理制限リクエストを送信する
d.他Salesforceを考慮せずDataCloudへの処理制限する
b.同意APIを使用して、個人プロファイルと統合個人プロファイルの処理制限リクエストを送信する
同意APIは個人プロファイルと統合個人プロファイルの両方の処理制限リクエストを処理するように設計されています。
このAPIを通じてリクエストが送信されると指定されたプロファイルのすべてのデータ処理アクティビティに対して24時間以内に処理されます。
データ削除または忘れられる権利の要求
Q2:DataCloud内で新しいデータ統合を確立するプロセスでコンサルタントはSalesforce CRM内の「納品」カスタムオブジェクトが選択可能オブジェクトに表示されないことに気づきました。どのような対処が必要でしょうか。
a.Salesforce CRM内で「納品」オブジェクトに「すべて表示」権限が付与されていることを確認する
b.Salesforce CRM内で「納品」オブジェクトに「データ取込み」権限が付与されていることを確認する
c.DataCloud内で「オブジェクト作成」権限が付与されていることを確認する
d.DataCloud内で「オブジェクト変更」権限が有効化されていることを確認する
a.Salesforce CRM内で「納品」オブジェクトに「すべて表示」と「読み取り」権限が付与されていることを確認する
DataCloudが「納品」オブジェクトへアクセスできるよう、CRM組織側での権限付与が必要です。権限付与がないとデータストリーム設定中にオブジェクトが表示されません。
Q3:顧客の誕生日にパーソナライズされたお祝いメッセージを送る施策を始めます。DataCloud内でプロセスを自動化し毎年正しい日にメッセージ送信されるにはコンサルタントはどの演算子を使用して日次評価セグメントを作成する必要がありますか。
a.次のアニバーサリーの日付
b.次の値と等しい
c.次の範囲内にある
d.月の日
a.次のアニバーサリーの日付
この演算子は毎年繰り返されるように設計されており、各顧客の誕生日と当日日付を比較できます。
Data Cloud の式
その他の試験対策
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