Salesforce Dataアーキテクト試験合格(問題サンプルあり)

dataArchitect メジャーアップデート/資格試験

Salesforce認定Dataアーキテクト(旧認定Data Architecture and Managementデザイナー)に合格したので受験時のメモを残しておきます。

勉強時間は30~40時間ほど、Spring’22バージョンでの受験でした。

・試験時間:105分 ※受験ガイドには90分記載ですが実際は105分でした

・合格基準点:58%

・受験料:4万円(税抜) ※Administrator試験などと比べて倍!

SalesCloudなどのコンサルタント試験と同様に、設問の課題をクリアする回答であってもコストがかかりすぎたりより簡単な回答が他にある場合は誤答となるパターンが多くありました。

例えばあるオブジェクトの3項目について変更履歴を1か月保持したい場合の適切な対応として、Apexトリガーでも可能ですが項目履歴管理の方が簡単に設定可能なためApexトリガーは誤答となるよう場合です。

試験は下記のように6つのカテゴリに分かれています。

データモデリング/データベースデザイン:出題割合25%

・Bigオブジェクト、外部オブジェクト、カスタムオブジェクトの使い分け

・重複ルール/一致ルール

・データ品質の評価観点 など

マスタデータ管理:出題割合5%

企業の規模に応じたレコードアクセス権の作成

データスキュー、暗黙的な共有、レコードレベルのロック など

SALESFORCE データ管理:出題割合25%

・イベントモニタリングでできること

・Customer 360 Data Manager

・Lightning Data

・Salesforce CDP など

データガバナンス:出題割合10%

・ガバナンス、スチュワードシップ

・GDPR

・Salesforce Data Mask

・拡張個人情報管理

・Customer360プライバシーセンター など

大量データに関する考慮事項:出題割合20%

大量のデータを使用するリリースのベストプラクティス

スキニーテーブル、インデックス、共有適用の延期、レポートやAPI読込による効率的なパフォーマンス、選択的な検索

・PK Chunking

・レポートのタイムアウト対策

・Queryプランツール など

データ移行:出題割合15%

・「レコード作成時に監査項目を設定」権限

・共有適用の延期

・パフォーマンステスト

・Granular locking(グラニュラーロック)機能 など

出題された問題

覚えている範囲ですが、実際に出題された問題のイメージをいくつか記載します。

細かい表現は異なる点があり、あくまでイメージとなります。

 

 

Q1:レガシーシステムから取引先、取引先責任者情報をSalesforceへ移行することを予定しています。

・レガシーシステムには取引先は100万件のデータがあります
・レガシーシステムには取引先責任者は500万件のデータがあります
・Salesforceに登録されている社内ユーザは30名います

多くの取引先、取引先責任者で社内担当者が決まっておらず所有者は社内代表者ユーザが指定される予定です。所有者スキューを解消するために適切な方法を3つ挙げてください。

a.社内代表者ユーザのロールをブランクとする
b.社内代表者ユーザのロールを最上位ロールとする
c.共有ルールの共有元として使用される公開グループに社内代表者ユーザを含めない
d.社内代表者ユーザが所有者となる取引先のデータを1万件以下とする

a.社内代表者ユーザのロールをブランクとする
b.社内代表者ユーザのロールを最上位ロールとする
c.共有ルールの共有元として使用される公開グループに社内代表者ユーザを含めない

共有再計算を防ぐためa,b,cが適切です。取引先データが100万件、社内ユーザが30名のためdは現実的な対応方法ではありません。

 

 

Q2:販売規模拡大のため代理店にSalesforce内の商談とキャンペーンへのアクセス許可をしたいと考えています。代理店はレポートやダッシュボードの参照も必要であり、またカスタムオブジェクトは10まで割り当てる予定です。代理店に割り当てるライセンスで適切なものを1つ選んでください。

a.CustomerCommunityライセンス
b.CustomerCommunity Plusライセンス
c.PartnerCommunityライセンス
d.Lightning Platformライセンス

c.PartnerCommunityライセンス

商談やキャンペーンを使用することができるのはPartnerCommunityライセンスです。商談やキャンペーンは使用せずレポートダッシュボードの参照のみであればCustomerCommunity Plusライセンスも使用可能です。

 

 

Q3:標準項目に補足説明を加える適切な方法を1つ選んでください。

a.カスタムヘルプテキストを使用する
b.Visualforceでカスタムページを作成する
c.Salesforceサポートに依頼し補足説明を有効化する
d.カスタム表示ラベルを使用する

a.カスタムヘルプテキストを使用する

標準項目、カスタム項目共にヘルプテキストを使用してヘルプマークとして補足説明を表示することが可能です。

 

 

Q4:Salesforce Shieldで出来ることを3つ選んでください。

a.ユーザのログインやログアウト履歴、ファイルのダウンロード履歴を取得することが可能
b.セキュリティポリシーでレポートエクスポートを監視することが可能
c.ファイルを暗号化することが可能
d.項目変更の履歴を15年まで保持することが可能

a.ユーザのログインやログアウト履歴、ファイルのダウンロード履歴を取得することが可能
b.セキュリティポリシーでレポートエクスポートを監視することが可能
c.ファイルを暗号化することが可能

aはイベントモニタリング、bはセキュリティポリシー、cはShield Platform Encryptionで実現可能です。dの項目監査履歴は項目変更履歴を10年まで保持することが可能です。

 

 

Q5:標準項目やカスタム項目で設定が可能なポリシーを2つ選んでください。

a.ガバナンス分類
b.データ機密度
c.スチュワード分類
d.コンプライアンス分類

b.データ機密度
d.コンプライアンス分類

標準項目では項目編集画面で、カスタム項目は項目作成時や編集画面で上記2つの設定をすることが出来ます。

 

 

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