2024年2月のSpring’24メジャーアップデートではレポートとダッシュボードに便利機能が多数追加されています。
レポート:Summary filterで集計値に対してフィルターが可能に(ベータ)
地味ですが大注目の機能です。
例えば取引先を所有者でグループ化した際に、レコードを3件以上持つ所有者だけを表示したいとします。今まではこういった集計値に対するフィルターは不可でした。
これが今後は可能になります。
●事前準備
ベータ版のため有効化が必要になります。[レポートおよびダッシュボードの設定] – [Enable filter on aggregated data such as record counts in reports] にチェックを入れ保存します。
●活用例
レポートタイプを取引先として、所有者にてグループ化します。「明細行」はFalseにします。
検索条件に「Add Summary Filter」という表示が使用できるようになっています。
所有者毎に集計したレコード数を対象に検索条件を設定できるようになっています。今回は3以上としてみます。
3件以上の所有者だけが表示されるようにフィルターをかけることが出来ました。集計値に対するフィルターの需要は高いので是非活用していきたいです。
レポート:検索条件に使用する項目を入れ替えることが可能に
検索条件で使用する項目を入れ替えることが出来るようになりました。
今までは一度検索条件を設定した後に他の項目へ変更したい場合、一度検索条件を削除する必要がありました。今後は設定済みの検索条件で下記のように「項目」を変更することが可能です。
レポート:複数列の一括移動が可能に
レポートにすでに配置済みの複数の列を一括で一番右に移動したい、などの場合今までは1列ずつ移動が必要でした。今後は一括で移動が可能になります。
例えば下記では「Stage」「Probability(%)」「Next Stage」の3項目を一括で一番右に移動しています。shiftキー、またはCntlキーを押しながら項目を複数選択したあとにドラッグ&ドロップで移動ができます。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=release-notes.rn_rd_reports_columns_drag.htm&release=248&type=5
ダッシュボード:検索条件の設置上限が5つに拡張
以前までは最大数が3つでしたが、今後は5つまで設定が可能になります。
ダッシュボード上の各グラフを任意の項目で絞り込める機能がより充実して使用できます。
ダッシュボード:テキストと画像の配置が可能
前回のメジャーアップデートであるWinter’24ではUnlimitedエディションのみで使用できましたが、今後は全てのエディションでテキストと画像が配置できます。
最大20個のグラフ、2個の画像、25個のテキストが配置可能です。