【大願成就】SalesforceのUI上にSlackを埋め込むことが可能に

【大願成就】SalesforceのUI上にSlackを埋め込むことが可能に 機能
【大願成就】SalesforceのUI上にSlackを埋め込むことが可能に

2025年6月以降、ついにSalesforceのLightningページ上にSlackコンポーネントを配置することが順次出来るようになります。

SalesforceからSlackチャンネルの表示やメッセージ投稿、Salesforceレコードの更新などが可能になります。
Chatterはその役割を終える方向になるのでしょうか。

この記事の概要

・ついにSalesforce上にSlackチャンネルを埋め込むことが可能に
・1Salesforceレコード – 1Slackチャンネルという単位でSlackが相互に同期される
・Slack上からSalesforceレコード、関連リストの操作が可能に
・今までもSlack上で「Salesforce for Slackアプリ」や「SalesCloud four Slackアプリ」などでSlackとSalesforceの接続で出来たが、別の仕組みとして事前設定が必要になる

この記事の結論

まずは今回の結論を確認しましょう。
 1.Salesforce上にSlackチャンネルを埋め込むことができる
 2.Salesforce上でも、Slack上でも、リアルタイムでメッセージを閲覧/投稿できる

ついにSalesforce上でSlackを操作できるようになったため、Chatterはその役割を終えるのかもしれません。


【準備】Salesforce と Slack を連携させる

Slackヘルプセンターの「Salesforce と Slack を連携させる」に沿って2組織間の接続を実施する。

【ポイント】
この設定はSalesforce for Slackアプリで設定するSalesforce-Slack間の接続とは別物のようです。
Salesforce for Slackアプリでの接続が完了していても、本接続は別途必要になります。


Slack画面

・ [Slack組織名] – [ツールと設定] – [Salesforce組織を管理する]



・Connect Slack With a Salesforce orgの画面から[Slackを始める]



・接続するSalesforce組織のURLを入力する
下記赤字のように「このOrGが見つかりません」と表示されるが、そのまま「接続をリクエストする」ボタンを押すと次に進めます。


・【メール画面】Salesforceのシステム管理者へ下記のようなメールが届きます。


Salesforce画面

・Salesforceの設定から[Slack接続を管理]にて下記画面が表示されるので、承認します。


ちなみに、Salesforce – Slack間のユーザ紐付けで使用するSalesforce側の項目やユーザオブジェクトのSAML統合ID、またはメールから選択が可能のようで、Slack側の項目はemailしか選べませんでした。



・承認ボタンを押すと無事に接続が完了です。
これでSalesforce側からは承認できました。次にSlack画面からも最終承認をします。


Slack画面

・ [Slack組織名] – [ツールと設定] – [Salesforce組織を管理する] から下記の画面を開きます。

「有効化の準備ができています。詳細を表示する」のリンクから次に進みます。


下記画面へ遷移するので、「有効にする」によりSlack側の接続承認もこれで完了となります。


・[ユーザー]タブでSalesforce – Slack間で接続できているユーザが一覧表示されます。
今回はメールアドレスをキーに接続する設定にしていました、両組織間で同一アドレスのユーザがいなかったので下記に表示されていません。

・ユーザの紐付け完了
両組織で同一アドレスを持つようにアドレス変更したので、「ユーザーを同期する」から再同期してみます。
無事、1ユーザが同期できたようです。


【準備】Slackチャンネルと接続するSalesforceオブジェクトの指定

ここまでの設定が済むと、下記のようにSalesforce側で「Slackレコードチャンネル」が使えるようになります。

Salesforce画面

・この画面では、SalesforceのどのオブジェクトのLightningページで「Slack」コンポーネントを使えるようにするか、を指定します。


たとえば取引先を指定すると、下記のように「レコードページ」として2件の取引先、という表示となりました。
これは取引先オブジェクトで2つのLightningページが存在しているため、2件という表示になるようです。


・取引先Lightningアプリケーションビルダーで下記のようにSlackコンポーネントを配置することで、取引先レコード上でSlackチャンネルを表示できるようになりました。


Slack画面

Salesforceレコード紐づけるSlackチャンネルのデフォルト設定をしておきます。

・ [Slack組織名] – [ツールと設定] – [Salesforce組織を管理する] から下記の画面を開きます。

・Slack画面上の[Slack組織名] – [ツールと設定] – [Salesforce組織を管理する]から、接続先のSalesforce組織を表示します。

・連携設定したオブジェクトごとに「設定を編集する」からセキュリティ状態を確認します。


・下記のように、Salesforce上でそのSlackチャンネルを表示できるのは下記2つから設定可能です、
  組織内のユーザなら誰でも (=パブリックSlackチャンネルとなる)
  レコードへのアクセス権を持つユーザのみ (=プライベートSlackチャンネルとなる)
※この変更はSlack-Salesforce間でチャンネル接続を実施済みのチャンネルには適用されず、これから作成されるチャンネルのみに適用されることに注意が必要です。

また、そのSlackチャンネルのSalesforceレコードの関連リスト表示順も指定が可能です。


「デフォルトのリストタブ」で設定したSalesforce関連リストは、下記のようにSlackチャンネルにデフォルトでタブが用意されます。


Salesforce上でSlackチャンネルを表示してみる

ここまでの流れで、Salesforce取引先上でSlackチャンネルを表示する準備ができました。
それでは取引先の1レコード上で、Slackチャンネルと接続してみます。

下記2つの方法があります。
①「チャンネルを作成」
②「既存のチャンネルを接続」



①「チャンネルを作成」
Salesforce取引先「品川薬品」上でチャンネルを作成を押すと、
下記のようにSlackチャンネル「品川薬品」が新規作成され、Salesforce上に埋め込みされました。


Slack側で確認すると、「品川薬品」というチャンネルが「Salesforce channels」として新規作成されています。


Slack側から、Salesforce側から、ともにメッセージ投稿は相互にリアルタイムで表示できることも確認できました。



②「既存のチャンネルを接続」
次にSalesforce取引先「ながたに建設」で、[既存のチャンネルを接続]を試してみます。


「新しいチャンネルを作成する」「既存のチャンネルをリンクする」の2つの選択した表示されました。


「新しいチャンネルを作成する」にすると、「ながたに建設」というチャンネルが「Salesforce channels」として新規作成されました。


別途、Salesforce取引先で大松建設というレコードを作成し、「既存のチャンネルをリンクする」を選んでみます。


既存のSlackチャンネル「営業部」を指定してみます。



「営業部」チャンネルを「大松建設」に変換してよいかの確認が表示されます。


大松建設というチャンネルが「Salesforce channels」として作成されました。



Slack上でSalesforceレコードの値を確認、更新する

ここまでの流れで、Salesforce側の取引先レコードに対してSlackチャンネルを作成し紐付けができました。

ここではSlack側からSalesforceレコードの操作ができるか確認してみます。


・Slack上の[取引先の詳細]タブでレコードの値確認
ここではSlack上でSalesforceレコードの値を更新してみます。

1.Salesforce取引先のページレイアウトに表示されている項目がその並び順で表示されるようです。
2.保存ボタンがないので、値を変更するとリアルタイムでSalesforceレコードが更新されます。
3.親取引先といった参照項目でレコード検索して値登録も可能です、
 入力規則を設定していれば、Slack上で値更新しても適用されます。


・Salesforce上で設定した入力規則に抵触した場合
Salesforceの入力規則が適用されます。
設定したエラーメッセージとともに、規則に抵触している旨が表示され保存エラーとなります。



・1項目ずつ値を更新せず、入力した項目を一括で更新するには
「編集ビュー全体を開く」を使えばポップアップで編集画面が表示されるため、Salesforce上で編集するような形で値入力→保存ボタンを押す、という流れで値更新できます。



Slack上でSalesforceレコードの関連リストを確認、作成、更新する

ここまでSalesforce取引先レコードをSlack上で確認したり更新できることを見てきました。
取引先の関連リストである取引先責任者やケースなどのレコードも確認したり作成、更新が可能です。

下記のように取引先責任者を確認したり、新規作成ができます。

・関連リストの一覧表示↓


・取引先責任者の新規作成↓



Slack上でSalesforceアクションを実行する

Salesforceの詳細ページで使用可能なアクションが、Slack上でも実行可能です。


たとえば「新規Todo」アクションであれば、下記のようにTodo新規作成が可能です。
名前検索もできます。



ちなみに画面フローアクションは下記のように”別タブで開く”マークがついており、このアクションをクリックするとSalesforce自体が開き、Salesforce上で画面フローが実行されます。
Slack上で画面フローが起動されれば夢が広がりますが、2025年7月時点では実現していません。


Slack上の「チャンネル」と「Salesforce Channels」の違い

通常のSlackチャンネルと違い、「Salesforce Channels」としてSlack側にチャンネルが作成されます。
主な違いは下記になります。

1.Slack上でSlackチャンネル名は変更できない
SalesforceレコードのNameと同期されているため、Nameが変更されると自動でSlackチャンネル名も変更されます。

2.デフォルトでは「Salesforce Channels」セクションに表示される
「チャンネルを移動する」を使用することで通常のSlackチャンネルと同様に任意のセクションへ移動できます。

3.チャンネル内のタブにSalesforceレコードの詳細やクイックアクションが表示される
同期しているSalesforceレコードの情報閲覧や更新などが可能です。

セキュリティ:Slack上、Salesforce上でそれぞれ誰がチャンネルへアクセスできるか


◾️検証1(パブリックSlackチャンネル)
自分にアクセス権があるSalesforce取引先上の、自分が参加していないSlackチャンネル
取引先レコードへアクセスできる=Slackチャンネルに参加できる(=アクセスできる)形です。
チャンネルに参加してなくても、下記のように過去のメッセージを確認可能です。


チャンネルに自分で参加したところ、下記のように自分もメッセージを送信可能となりました。


Slack側でも自分が参加しているチャンネルは確認ができました。



◾️検証2(パブリックSlackチャンネル)
自分にアクセス権がないSalesforce取引先上の、自分が参加しているSlackチャンネル
上記で「ながたに建設」の取引先Slackチャンネルに参加できましたが、その後でSalesforce上で「ながたに建設」レコードの参照権を剥奪すると、Slackチャンネルも閲覧不可となるのでしょうか?

結論、Slackをリロードしましたが引き続きSlackチャンネルは閲覧可能、新たなメッセージ投稿可能という状態でした。
Salesforce取引先レコードは閲覧不可でも、SlackチャンネルがパブリックであればSlack上ではアクセス可能です。



Slackモバイルアプリからの見え方

SlackモバイルアプリからSalesforceレコードを閲覧すると、下記のような表示になります。

詳細レコードの値の表示がコンパクトで見やすい
Salesforceモバイルアプリでは1列表示ですが、Slackでは下記のように画面の横幅に合わせて自動で2〜3列表示になります。横幅が狭いチェックボックス項目であれば1行に4〜5行表示もできそうです。

値が埋まっている項目しかデフォルトでは表示されないので見やすい
値がNullの項目は下記のようにデフォルトでは表示されず、値がある項目だけ自動で表示されるのも画期的です。(「もっと表示する」で値がNullの項目含めてすべて表示も可能です。)

機能
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