Summer’25によりフローの「レコードを取得」要素が大幅に進化します。
ベータ版ながら、トリガーレコードの親レコード、子レコードが同時に取得できるようになりました。
何度も「レコードを取得」を使用せずとも、1度で取得が完結できるため処理負荷が軽減できます。
画面フロー、自動起動フローで使用可能です。
レコードトリガーフローでは使用できないようなのでアップデートを待ちましょう。
「レコードを取得」要素に新機能:関連レコードを取得
Summer’25時点でベータ版ですが、関連レコードを取得という機能が新登場しました。
【ポイント】「関連レコード」とは基準になるレコードの親レコード、子レコードの両方を指します。1つのSOQLで親子両方を取得することが可能です。
取引先オブジェクトの関連レコード取得を試してみます、

チェックをつけるとベータ版である旨が表示されて使用を開始できます。

一見すると取引先レコード自体の項目、絞り込み、取得するプレビュー表示だけに見えます。



それ以外に取引先オブジェクトの横に+ボタンが表示されていることに気づきます。

+ボタンを押すと下記が表示されます。
・関連オブジェクトを参照:所有者や親取引先など、取引先レコードの親項目
・関連する子オブジェクト:取引先責任者や商談など、取引先の子オブジェクト


所有者項目、取引先責任者オブジェクトをそれぞれ選択してみると下記の表示になります。
トリガーである取引先レコードをベースに、所有者レコードと取引先責任者関連リストを一度に取得出来た形です。
デフォルトでは「選択済みの項目」はそれぞれ1つしか選択されていない状態のため、プレビュー表示されているようにSalesforceIDだけが選択済みです。

項目タブで取得したい各項目を選ぶと、下記のようにプレビュータブに表示されます。

システム上の必須項目は赤アスタリスクマークで識別が出来ます。

従来のレコード取得時と同じように、取得対象のレコード条件や並び替え、保存するレコード数を指定可能です。

保存をすると下記のような表示になりました。

取得したレコードの見え方
取得した取引先「UniqueName」を割り当てに使ってみると下記の表示になりました。
VARという単一テキスト変数に割り当てる例です。

取引先レコード自体で選択できるのは先ほど取得項目で指定した2項目、
あとは所有者レコードと取引先責任者レコードコレクションです。
所有者と取引先責任者も、先ほど取得項目で指定した各2項目だけが表示されます。
もちろん単一テキスト変数に割り当てる例なので、コレクションレコード変数を指定するとエラーになります。
