Salesforce Winter’24の主な新機能を確認してみる

Salesforce Winter'24の主な新機能を確認してみる メジャーアップデート/資格試験
Salesforce Winter'24の主な新機能を確認してみる

2023年10月に本番リリースされるSalesforceメジャーアップデートのWinter’24機能を確認してみます。

ちなみにSalesforce Winter24は下記のスケジュールでリリースまで向かうようです。

・2023/8/15:リリースノートの公開

リリースノート公開されています。https://t.co/sHEqazQemc

・2023/8/27:Sandboxプレビューの開始

・2023/10/15:本番リリース

カタカナの表示スタイル変更

まず目に付くのはこちらかと思います。ユーザがユーザー、フォルダがフォルダーなど一部のカタカナ語に最後の伸ばし棒が付きます。

基本的には見た目が変わるだけですが、RPA等で表示ラベル名を判定している場合は影響があります。

・[日本語(カタカナ)の表示ラベル変更]の準備について

[日本語(カタカナ)の表示ラベル変更]の準備について|セキュリティ・開発・運用|Salesforce サクセスナビ
この記事で学べることWinter '24で実施予定のの準備について知ることができます。日本語(カタカナ)の表示ラベル変更とは?(どこが変わりますか?)Sales Cloud、Service Cloud、...|Salesforce サクセスナビ


具体的にどの単語がどう変わるかもCSVで公開されています。

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UIカラーコントラストの向上

前回のメジャーアップデートであるSummer’23でも各アイコン色のトーンが調整され、より幅広い人が認識しやすくなりました。

今回のWinter24はトーンだけでなく基調となる色自体が一部変更されます。広範囲の色を使用することでより幅広い人が認識できるようになります。

下記はSalesforceリリースノートからお借りした変更前、変更後のイメージです。

標準のオブジェクトおよびドキュメント タイプのアイコン
メッセージ要素


例えばキャンペーンオブジェクトはSummer’23まではオレンジでした。

Winter24からは紫になるため、色で識別していた方は慣れるまでは多少の混乱があるかもしれません。


ダッシュボード:所有者を変更可能に

今まではダッシュボードの所有者が変更出来ませんでした。

今後は「レポートおよびダッシュボードの設定」で許可をしておけば、所有者が変更が可能になります。「すべてのデータの参照」または「私のチームのダッシュボードの参照」権限を持ったユーザが対対象です。

レポートおよびダッシュボードの設定


ダッシュボードでの所有者変更は下記の流れです。


レポート:カスタム集計項目作成時に項目表示位置プレビューが可能に

レポートのカスタム集計項目の作成時に画面右側にプレビューが表示されるようになりました。「すべての集計レベル」「総計のみ」「特定のグループ」で表示位置を確認できます。

また、PARENTGROUPVAL 関数または PREVGROUPVAL 関数を挿入する際に使用するグループを項目指定できるようになります。下記の例では画面左下で「行グループ」に”取引先 所有者(別名)”を使ってPREVGROUPVALを挿入しているイメージです。


権限セット:”概要を表示(ベータ)”ボタンの登場

権限セットはプロファイルと違い、どの権限が付与されているかパッと見で分かりづらいという弱点がありました。


今後は「概要を表示」ボタンから付与されている権限を簡単に確認することが出来ます。

拡張ドメインの強制適用

Winter’24のリリースで拡張ドメインが無効化されていた組織には強制有効が適用されます。

また、今までは有効化された後に手動で無効化状態に戻せましたが今後は無効化も出来ません。

具体的な変更点は過去記事でも紹介しています。


フロー:要素編集画面がポップアップから画面右の固定表示へ変更

開始要素、およびデータ系の要素(レコードの作成、レコードの取得、レコードの更新、レコードの削除)はポップアップではなく画面右側に固定表示されるよう変更になりました。


割り当てや分岐、アクションなど他の要素は引き続きポップアップ表示されます。


フロー:カスタム エラー要素が新登場

Winter’24でもフローに対するアップデートでは目玉更新の1つです。

以前はフローの処理が失敗したときに表示されるエラーメッセージのカスタマイズが出来ませんでしたが、レコードトリガーフローでカスタムエラー要素が使えるようになりました。

フロー:変換要素が新登場(ベータ)

変換要素が使えるようになりました。

フロー:別画面へ遷移して戻ってきた際の値の保持制御

ユーザが他の画面へ遷移してから、再度この画面に戻ってきた場合の値の扱いを指定できるようになりました。

2つから指定が出来ます。

・ユーザがこの画面に最後にアクセスしたときの値を使用

・入力を更新してフローの他の場所での変更を組み込む

メール項目やルックアップ項目などいくつかの項目では既にこの機能を使えましたが、選択リスト、日付、日時、数値、通貨、テキスト、ロングテキストでも今後この機能を使えます。


フロー:リストビューでAPIバージョンの確認が可能に

フローのリストビュー画面で、そのフローが使用しているAPIバージョンを表示できるようになりました。バージョンにより使用できる機能や挙動が異なることがあるため、地味ですが管理者には嬉しい気機能です。


リストビューへの表示項目は「表示する項目を選択」から指定可能です。

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