新たな概念です。
2025年2月リリースのSpring’25の新機能で、項目への参照権限付与が便利になります。
”すべての項目の表示”機能の新登場
今までになかった機能が新登場しました。
ポイントは、下記3の「機能有効化後に作成した項目にも自動で参照権限が付与される」点です。
プロファイルや権限セットでの機能の使い方は後述します。
プロファイルで言うと、下記部分が今回新登場した”すべての項目の表示”機能です。
プロファイルでの設定
[プロファイル] – [オブジェクト権限] の箇所で”すべての項目の表示”が新設されています。
該当オブジェクト内の全項目に一律で参照権限が付与されます。
【Spring’25以降のプロファイル表示】
”すべての項目の表示”という表示が新たに出現しています。
【従来のプロファイル表示】
従来のプロファイルでは”すべての項目の表示”に該当する機能はありませんでした。
プロファイル設定時の挙動確認
検証①
プロファイルの”すべての項目の表示”はON+項目レベルセキュリティ参照権限はON の状態から、
項目レベルセキュリティ参照権限をOFFに変更した場合
検証①の検証結果
プロファイルの”すべての項目の表示”はONのままとなる。
→項目レベルセキュリティだけを見ると参照権限を付与してないように見えるが、実はプロファイル側の”すべての項目の表示”で権限付与できてしまっていることがあり得るので要注意。
権限セットでの設定
【Spring’25以降の権限セット表示】
”すべての項目の表示”という表示が新たに出現しています。
【従来の権限セット表示】
従来の権限セットでは”すべての項目の表示”に該当する機能はありませんでした。
権限セット設定時の挙動確認
”すべての項目の表示”はON+全項目の参照権限がONの状態から
1項目の参照権限をOFFにする
→”すべての項目の表示”が自動でOFFになる
すべて表示、すべて変更 の表記変更
ここまで見てきた”すべての項目の表示”とは直接関係があるわけでありませんが、
ここまでの画面キャプチャにも映り込んでいましたが、Salesforce Spring25以降では
プロファイルと権限セットそれぞれで下記2点の表示が変更になっています。
変更されたのは表記だけでなので、機能自体に変更はありません。
①[ラベル変更]”すべて表示” → ”すべてのレコードの表示” に表示が変更された
②[ラベル変更]”すべて変更” → ”すべてのレコードの変更” に表示が変更された
【Spring’25以降の表示:プロファイルの場合】
”すべてのレコードの表示”、”すべてのレコードの変更”という表示に変更されています。
【従来の表示:プロファイルの場合】
従来はすべて表示、すべて変更という表記でした。
権限セットでも同様に、Spring’25以降では下記のように表示が変更されています。