Winter’25は2024年10月にリリース予定です。先日取得したプレリリース環境で主な新機能挙動を確認してみます
Winter25は下記のスケジュールでリリースまで向かうようです。
・2024/8/8:プレリリース組織のサインアップ開始 <<済
・2024/8/14:英語版リリースノートの公開 <<リリースノートが公開されました
・2024/8/29:Sandboxプレビューインスタンスで有効化Sandbox準備期限
・2024/8/30:Sandboxプレビューの開始
・2024/10/13:本番リリース
画面フロー:繰り返しコンポーネントでレコード一括更新も可能に
レコード一括作成しかできなかった繰り返しコンポーネントですが、今後はレコード編集も可能となり万能な一括レコード管理に進化しています。
詳しくは別記事で検証しています。
フロー:画面フロー内のアクションボタンが正式リリース
前回のメジャーアップデートであるSummer24 でベータリリースされたアクションボタンが正式リリースになりました。
今回のWinter25からプロパティに「Disabled」が追加され、ボタンの表示タイミングが制御できるようになっています。
ある事前処理が失敗したときだけボタンを非表示にする、といったことが可能になりました。
画面フローのカスタマイズに大きな影響を与えるので是非活用していきたいです。
アクションボタンについては過去記事を確認ください。
フロー:メール要素でCCとBCCが使用可能に
フローの「メールを送信」アクションで、今までは送信先は宛名指定のみ可能でした。
今後はCCとBCCを指定できるので、宛先とは別に活用できます。
また、受信者に指定できるメールアドレスの最大合計数が5から150に増加するようです。
フロー:変換要素が大きく進化
「変換」要素がWinter25で更に進化します。
使えるデータ型が大幅に増えたため、アイデア次第では今までループが必須だった処理がループ無しで実現できます。
今回、下記では[次に含まれる]演算子をループ無しで活用する例を検証しました。
レポート:カスタムレポートタイプの管理画面が新UIに(ベータ版)
Classicチックだったカスタムレポートタイプ画面がLightning Experience化します。
使い勝手もUPしており、ベータ版ながら便利になりました。
Lightningページ:動的強調表示パネルが登場
Lightningページで動的フォームが使用できるようになって久しいですが、ついに強調表示パネルもLightningページで独自に定義が可能になります。
いままではオブジェクトマネージャー内のコンパクトレイアウトで定義していましたが、今後はLightningページで指定可能です。
12項目まで指定できるようです。
この動的強調表示パネルではアクションも定義できるので、動的アクションに当たる機能も使用可能です。
リストビューで「複数の列で並び替え」が可能に(ベータ版)
従来は並び替えに使用できるのは1項目だけでした。今後は5項目までなら同時に並び替えが可能になります。
下記で動作を確認してみました。
アクセス権:オブジェクトマネージャーからアクセス権付与状態を確認可能に
オブジェクトマネージャーから、そのオブジェクトへのアクセス権付与状態が確認できるようになりました。
今まではプロファイルや権限セットなどの画面から、どのオブジェクトへアクセス権付与しているかの確認のみ可能でした。
今後は権限セット、権限セットグループ、プロファイルによって付与されたアクセス権レベルを確認できるようになりました。
アクセス権:ユーザ概要ページでアクセス許可元の簡単確認
ユーザになぜその権限が付与されているのか、ユーザ概要ページから確認できるようになりました。
各権限の▼から「Access Granted By」からアクセス許可元を確認します。
↓この例ではシステム管理者プロファイルを付与されていることが理由であることが分かります。
公開グループ:ユーザ追加/除外が簡単に
[事前設定]ユーザ管理設定で”Enhanced Public Group Assignment”を有効化しておきましょう。
公開グループの「概要を表示」ボタンからページを進みます。
画面下部の「All Public Group Members」からAdd Membersボタンからユーザ、公開グループ、ロールなどの単位で簡単に追加できようになりました。
リストビュー:拡張ユーザリストビューとしての強化
[事前設定]ユーザ管理設定で”Enhanced User List View”を有効化しておきましょう。
今までユーザ一覧画面はClassicチックでしたが、今後は下記のようにLightning的なUIになります。
拡張ドメイン:リダイレクト終了
2022年に下記記事で紹介していた拡張ドメインですが、従来のドメインからの自動リダイレクトは終了します。
リダイレクト終了後も動作に問題がないか必ず確認しておきましょう。